江坂のリラクゼーションサロンボタニカルタイムで精油製造法(油脂吸着法)を学ぶ

2017/11/11
ボタニカルタイムの油脂吸着法

こんにちは!江坂にあるリラクゼーションサロン ボタニカルタイムです。

基本に戻ってアロマセラピー精油について何回かに分けて、ご紹介しています。

今日からは「精油の製造法」の「油脂や溶剤を使った抽出法」について書きたいと思います。

 

水蒸気蒸留法」と違い、油脂や溶剤を使った抽出法は、原料や精油成分が水や高熱にさらされないので、デリケートな香り(ジャスミン、ローズなど)を抽出する時に用いられる方法です。

製造の過程で使用した溶剤が微量に残留するため、この方法で得た成分のことを「精油」ではなく「アブソリュート(Abs.)」といい、天然100%の精油と区別しています。

まずは、油脂を使った抽出法を説明します。

 

<油脂吸着法>

油脂吸着法は、高温に弱い精油成分を壊さずに、繊細な香りを抽出できる方法です。

香料をたくさん生産し、香りの町といわれるフランスのグラース地方では、よく行われていましたが、製造コストが高いため、現在ではほとんど行われていません。

ジャスミン、ローズなどの繊細な香りを持つ花から精油を抽出する伝統的な方法です。

ガラス板などのプレートに油脂(牛脂や豚脂)を塗り広げ、それに原料となる植物を敷き詰めます。

何度も原料を取り替えながら、香りを移していき、精油でいっぱいになった脂(ポマードと呼ぶ)をエチルアルコールと混ぜて攪拌し、香りを移します。このエチルアルコールを蒸発させてアブソリュート(Abs.)を得ます。

常温で脂肪に吸着させる方法を冷浸法(アンフルラージュ法)といい、60℃~70℃に加熱した脂肪に吸着させる方法を温浸法(マセレーション法)といいます。

 

油脂に香りが移る性質を利用しているのですね。

お料理でもフライパンのオイルにニンニクを入れて香りを移してから調理する事が多いですものね。

オイルにハーブを漬け込んだりも。

・・・おなかが空いてきましたー。

 

次回は、「揮発性有機溶剤抽出法」をご紹介したいと思います。

 

大野かつみ

リラクゼーションサロン ボタニカルタイム

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