こんにちは!江坂にあるリラクゼーションサロン ボタニカルタイムです。
基本に戻ってアロマセラピーや精油について何回かに分けて、ご紹介しています。
これまでは、アロマセラピーで扱う精油の製造法や選び方、その薬理作用をお伝えしてきました。
今日は、「精油の安全性」について書きます。
精油は私たちに有益なものですが、間違った方法で使用すると「危険因子」となり得ます。
精油を安全に使用するためにも、側面ともいえる「毒性」をきちんと理解しましょう。
特に、以下の2つは毒性を出す要因となりますので、注意しましょう。
・多量摂取(体への塗布2%濃度以下、顔へは0.5%濃度以下にしましょう)
・単一の精油の長期連続使用(数種類の精油をブレンドするのをお勧めします)
<経口毒性>
内服することにより、消化器系から吸収された精油成分が、消化器系の粘膜に刺激を与える可能性があります。
また、体内を循環した精油成分が、肝臓や腎臓で解毒する際に毒性を出す場合があります。
内服の場合、摂取した成分のほぼ100%が吸収されるので、経皮毒性よりも毒性が高くなります。
フランスではドクターの指示のもと内服がされていたりしますが、安全性を考えると飲用するべきではないと思います。
<経皮毒性>
トリートメントなどで皮膚に塗布した場合、一部の精油成分は皮膚表面から浸透して血液の中に入り、体内に循環して経口毒性と同じ作用を示します。
<皮膚刺激・粘膜刺激>
皮膚表面や粘膜組織(目、耳、鼻、口、肛門、生殖器系)から浸透した成分が、皮膚組織や抹消血管に直接刺激を起こし皮膚や粘膜に炎症やかゆみを生じさせます。
皮膚刺激を起こしやすい成分(フェノール類、アルデヒド類)を含む精油を使用する時は、低濃度で使うようにしましょう。
<皮膚感作>
免疫機能に基づくアレルギー反応です。
精油成分の中には感作を出しやすい成分(アルデヒド類など)もあり、それらを含む精油は特に注意が必要です。
また、極めて長期の使用によって稀に皮膚感作を出すものとしてカモミール・ジャーマン、ラベンダー、メリッサ、ペパーミントなどがあります。
一方、光の存在があって同じような炎症を起こす反応を光感作と言います。
<光毒性>
アロマトリートメント等で、皮膚に塗布された状態で日光などの強い紫外線を浴びると、精油成分と紫外線が反応し、紅斑、色素沈着を起こす場合があります。
光毒性をおこす代表的な精油は、以下のとおりです。
・ベルガモット
・レモン
・ビターオレンジ
・グレープフルーツ
・アンジェリカ
・バーベナ
これらの精油を皮膚に使用した場合は、12時間以上紫外線を避けて下さい。
<神経毒性>
精油に含まれる成分の中で、ケトン類は中枢神経などの神経組織を刺激し、鎮痙や意識障害を誘発する場合がありますので、使用濃度に注意が必要です。
癲癇や高血圧の方への使用は避けましょう。
いかがでしたか?
私はアロマスクールでこれを習った時、「何も知らないで精油を使うのは怖い」って思いました。
フェノール類とかケトン類とか、少し聞きなれないワードがありましたが、これについては、今後「精油の化学」として、詳しくご紹介したいと思います。
次回は、「アロマセラピーの注意事項」をお伝えしたいと思います。
大野かつみ
リラクゼーションサロン ボタニカルタイム
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